もし道に迷うことがなかったら…
人は自分の生を生きる
それを通り抜ける
その あらゆる色合いが生きられなくてはならない
そして そのあらゆる味わいが味わわれなくてはならない
彷徨でさえ
道に迷うことでさえ意味がある
なぜなら もし道に迷うことがなかったら
あなたはコクのある悟りには到達すまいからだ
あなたはシンプルにはならないだろう
単純馬鹿ではあっても
決してシンプルじゃあるまい
単純馬鹿というのは シンプルじゃない
シンプルさというものは
その裏に とても深く複雑な経験を必要とする
単純馬鹿というのは ただ単に無経験なだけだ
彼はおろか者かもしれない
だが 間違っても 賢者ではあり得ない
「存在の詩」 バグワン・シュリ・ラジニーシ