鏡のようになりなさい
鏡になる
敏感すぎる感光板のようにはならないこと
鏡のようになりなさい
ものごとは やってきては 過ぎていく
鏡はうつろで
からっぽで
空のままだ
ただ反射するだけ
反応はしない
感応するだけ
解釈したりしない
あなたが過ぎ去り
映像がなくなってしまえば
一秒たりとも 鏡がそれをとどめることはない
これが ブッダの心だ
この鏡のメタファーを
理解しようとしてごらん
あなたがその前に来れば
彼はあなたでいっぱいになる
あなたが立ち去れば
あなたのことは終わりだ
思い出すらもよぎらない
鏡には過去はない
ブッダもまたしかり
鏡にはなんの未来もない
ブッダもまた同じだ
ものごとは起こっているし
これからも起こりつづけるだろう
しかし
もしあなたが鏡のような意識に据わっていられれば
何ひとつ前と同じことはあるまい
全体が変わったのだ
あなたは純潔で
無垢で
純粋でありつづける
何ものも
あなたにとって不純となり得ない
なぜならば
何ひとつとして
かかえ込まれるものがないからだ
あなたの空性には手がつかない
誰かそこにいる人を
映している間でさえ
鏡そのものには何も起こっていない
鏡は元のままだ
これが 根そのものを断つ ということだ
「存在の詩」 バグワン・シュリ・ラジニーシ