怒りの内観
内観には三段階ある
第一段階は 怒りがすでに起こり 過ぎてしまったときだ
それは あたかも消えてゆく尻尾を見るかのようだ
象は去り 尻尾だけが残っている
怒りがあったときにはすっかり巻き込まれ
真に気づくことができなかった
怒りがほぼ収まり 99パーセント消えたときーー
ただ1パーセントだけ その最後の部分がまだあり
はるか彼方の地平線上に消えつつあるーー
そのときに 気づくこと
これが気づきの第一段階だ
すばらしい
だが それだけでは充分ではない
第二段階は 象がいるときーー
尻尾ではない
その状況の真っただ中だ
まさに怒りの絶頂であり 沸き立ち 燃え上がっている
そのときに 気づくことだ
それから まだ第三段階がある
怒りはまだ来ていない
だが 来ようとしている
尻尾ではなく頭だ
それは まさに意識の領域に入りつつある
そして あなたは気づく
そのとき 象はまったく物質化されていない
あなたは その動物が生まれるまえに殺した
それは産児制限だ
現象はまだ起こっていない
そのとき それは足跡を残さない
「新冥想法入門」 バグワン・シュリ・ラジニーシ